住宅ローンを借りる際、誰もが気にするのが金利。
もちろん、ローンを利用する際の「コスト」として多くの部分を占めるのが金利ですので、ローン選定の際の材料として最重要視するのは正しいことです。
仮に2500万円のローンを35年で組む(以下、モデルケースといいます)際に、金利が3%であれば支払利息は約1540万円。元金の半額を超える「コスト」として支払う形となります。
なんと借入額の50%以上の金利を支払うことになります。
これが3%からマイナス1%となる2%での借入ができた場合はどうでしょうか。
支払利息は約980万円となり、600万円近い支払利息の削減となります。
ローン申し込みを検討する際、皆さんが「金利」を重要視される理由がわかりますね。
しかし、それは少し前の話。実際に「いま」、借入する際のローン金利はどうなっているでしょうか。
2%を超えるローンですら見つけるのが大変なくらい、金利は安くなっていると思います。
実際の金利を例に出すと、変動金利は1%前後を推移しており、地域における金融機関ごとの格差は、おおむね「0.2%程度」にとどまっていると思います。
これを先ほどのモデルケースに当てはめてみてみると、その支払利息差は100万円を切ってしまいます。(1%の場合の支払利息≒463万円、0.8%の場合の支払利息≒367万円、差額96万円)
少し前であれば2~3%のローンも決して珍しい存在ではありませんでしたので、ご両親や職場の先輩など、「既にローンを組まれている方からのアドバイス」では「金利を重視するように」と助言を受けているかもしれません。
ですが、超低金利時代と言われる現在では、「金利以外の隠れた費用」でこそ、検討する余地がたかまっているといえます。