これまで、住宅ローンを選ぶ際には金利以外にもコストがかかることをお伝えし、昨今の住宅ローンでは「金利以外」の費用のボリュームも無視できない環境にあることがお分かり頂けたかと思います。
それでは、そのような住宅ローン市場の中で、本当の意味で「安い」と言えるローンとはどんなものでしょうか。もちろん、表面的な「金利」に騙されていけないことはお分かり頂けたかと思います。
この時に取り入れたい考え方が「APR」という評価指標です。
APRとは “annual percentage rate” の略であり、元金(借入金)に対して実際にかかる費用を年率換算してしまおうというものです。
実際にかかる費用を年率換算ということですから、「金利」はもちろん「保証料」や「団信保険料」も含めて金利に評価しなおす形になります。
すでにクレジットカード会社や消費者金融には、APRでの金利表示が義務づけられていますし、アメリカでは住宅ローンにおいても同様の措置が講じられています。
日本の住宅ローン業界においても、このAPRを導入すべく、国土交通省が「消費者保護のための住宅ローンに係る情報提供検討会」でAPRの計算を検討していたが、残念ながら未だに義務化には至っておりません。
当センターでは住宅ローン比較の際、このAPRの考え方を取り入れ「わかりやすい住宅ローンの検討」をいただけますよう、提案を行っております。